3D TIMONは、東レエンジニアリングDソリューションズが提供する射出成形解析向けのCAEツールです。充填・保圧・冷却・繊維配向といった成形プロセスをシミュレーションでき、設計段階での不良発生リスクの把握や成形条件の検討を効率化。高速な計算処理や視覚的に分かりやすい表示機能も備えており、成形現象の理解と検討をスムーズに進められます。
射出成形プロセスに特化した高度な解析機能を備えており、材料挙動から成形条件の最適化まで一連の評価を行える点が特徴です。
東レが長年蓄積してきた、樹脂技術をベースにした独自アルゴリズムや材料データベースを搭載しており、成形不良の予測精度向上や検討工数の削減に寄与。ここでは、3D TIMONが提供する主要な特徴を整理して紹介します。
樹脂メーカーである東レが開発した国産の射出成形解析ソフトである3D TIMON。3次元そり解析をはじめ、熱可塑性樹脂の流動挙動を評価できる点が特徴です。東レが蓄積してきた材料技術を基盤とした解析機能により、設計検討や不良要因の把握を効率よく進められます。
3D TIMONには、東レが独自に開発した解析アルゴリズムが搭載されており、精度の高い成形シミュレーションが期待できます。
「Light 3D解析」を使うことで、3Dデータから容易にメッシュを生成することが可能。初心者でも扱いやすい操作性を備えているのも特徴です。
ポリカーボネート、アクリル、ポリプロピレン、ポリエチレンなど、国内外のさまざまなメーカーの樹脂材料データが搭載されているのが3D TIMONの特徴。該当の樹脂がデータベースに登録されていない場合は、類似樹脂検索ユーティリティで代替材を見つけることができます。
射出成形で生じるさまざまな現象を多角的に評価できるよう、用途に応じたモジュール構成を備えています。
標準モジュールでは一般的な成形プロセスを網羅し、拡張モジュールでは特殊材料や複雑な成形条件にも対応可能です。
ここでは、3D TIMONで利用できる代表的な機能群を紹介します。
3D TIMONの標準モジュールには、熱可塑性樹脂の射出成形解析でとくに使用されることの多い、以下の5つのモジュールが搭載されています。
これにより、ウェルドラインやヒケ、転写ムラ、そり変形などの現象の予測と対策を行うことができます。
3D TIMONには拡張モジュールも用意されており、特殊な材料や成形方法、成形現象を解析することが可能です。拡張モジュールは
欲しいものだけを任意で随時追加できるため、コストパフォーマンスに優れています。
TIMON Mold Designerは、3D TIMONの拡張機能です。コンシェルジュ(ガイダンス)機能が搭載されており、対話形式で提示されたフローをこなしていくだけで、必要な計算を終えられます。専門知識がない方でも扱いやすいのが魅力です。
目的に合わせて選ぶ、
自社に合うCAEソフト
CAEソフト選定の鍵はスペックではなく、開発のどの場面で何を達成したいかです。上流での当たり付けか、詳細設計での精度確保か。フェーズごとの「やりたい検証」にフィットするCAEソフトを整理しました。
自動車部品メーカーであるデンソーでは、2000年より3D TIMONを導入し活用しています。
導入の背景には、機能改善要望に対する東レ側の前向きな対応がありました。東レとデンソーは技術交流会を定期的に実施し、現場で挙がった要望を製品開発へ反映する仕組みを構築。この対応力が、他のCAEソフトへ乗り換える必要性を感じさせない理由となっています。
3D TIMONが社内に浸透したことで、工数とコストに余裕が生まれ、製造品質向上に向けた施策が現場主体で進められるようになりました。
| 料金形態 | 買い切り |
|---|---|
| 費用 | 公式HPに記載がありませんでした。 |
| オプション費用 | 公式HPに記載がありませんでした。 |
ソフトの使用中に生じる疑問や操作上の困りごとは、電話またはメールでサポートを受けられます。カスタマー登録済みのユーザーであれば、回数や内容の制限なく問い合わせが可能です。解析データの準備方法、結果の見方、モデル作成、操作手順など、幅広い内容に対応しています。
東レエンジニアリングDソリューションズの拠点である東京・名古屋・滋賀では、導入教育を定期的に実施しています。集合形式の教育に加え、ユーザーごとの課題に合わせた個別教育も提供。基礎的な解析トレーニングであれば、標準モジュールを対象に2日間のプログラムが目安となります。
| メーカー名 | 東レエンジニアリング株式会社 |
|---|---|
| 販売会社名 | 東レエンジニアリング株式会社 |
| メーカー公式HPのURL | https://www.3dtimon.com/ |
開発のどの場面で何を達成したいかに合わせて、CAEソフトを整理しました。設計時の工数削減、開発初期の方向付け、信頼性確保。フェーズごとのやりたい検証にフィットするソフト選びにお役立てください。
構造・流体・伝熱・電磁界解析をブラウザ上で完結。192コアが利用可能かつ、数百以上の並列計算により、高速で複数案の同時検証が可能。
非専任でも扱いやすいUIと、ブラウザ上で、⾮専任者でも即座に上流検証へ着手できる設計。設定や結果は、安全なワークスペース内で共有でき、解析専任者とのレビューもスムーズに連携。判断のスピードを損なわない運用を実現する。
AIが解析設定作業をサポートし、非専任者でも迷わずに解析フローを進められる。また、サロゲートモデルを構築することも可能であり、設計〜評価プロセスの効率化を実現する。
CAD/CAM/CAE/PCB/PDMなど、複数の開発ツールをひとつに統合。モデリングから製造準備までの流れが一貫され、データ変換やツール間の切り替えによる手戻りを防ぐ。
構造解析や熱解析、モーション解析などのCAE機能を標準搭載。モデリングしたデータをそのまま使って解析でき、設計段階で強度・熱・動作をすばやく検証できる。
ジェネレーティブデザインや図面自動生成などのAI支援機能を搭載。繰り返し作業を自動化し、形状提案や図面出力を短時間にし、スピーディーに回せる内製開発を支援。
ISO 9001認証に基づく品質管理体制のもと、原子力・航空・自動車などの厳格な規制環境にも対応。社内検証、法規認証、顧客提出に耐える解析精度と信頼性を担保。※1
構造・流体・熱・電磁場・音響など、複数の物理現象を連成解析できるマルチフィジックスCAE。非線形や疲労、衝突、安全試験相関など高精度が求められる現象を再現し、実験データに基づいた設計検証を支援。
Ansys Cloudにより、大規模・非線形解析をクラウド上で高速実行。オンプレミス環境との併用が可能で、計算リソースの柔軟な拡張が行える。
※1参照元:Ansys公式サイト(https://www.ansys.com/ja-jp/company-information/quality-assurance)