CAEは研究開発から設計現場まで幅広く活用されていますが、近い領域で語られることの多いソフトに「CAD」があります。
ここでは、よく比較される2つのソフトについて、その役割や位置づけの違いを整理してご紹介します。
CAE(Computer Aided Engineering)は、コンピュータ上に構築したモデルを用いてシミュレーションを行い、強度・熱・流体などの物理現象を多面的に評価するためのツールです。
現実的に再現が難しいとされる宇宙空間や真空環境、極端な温度条件下での挙動も検証できるため、製品の安全性や信頼性の向上に大きく寄与します。また、開発初期から活用することにより、試作や実験の回数を抑えつつ、検証期間やコストの削減を実現できる点も特徴です。
CAD(Computer Aided Design)は、製品の形状や構造、寸法情報などをデジタルデータとして設計・製図するためのツールです。
手作業による図面作成に比べて修正や変更が容易となっており、設計データの管理や再利用の効率化も期待できます。
CADには、平面図を扱う2D CADと、立体的な形状を表現できる3D CADがあり、設計目的や工程に応じて使い分けられるのが特徴。
さらに、建築・機械・電気など特定分野に特化した「専用CAD」、幅広い業種で活用できる「汎用CAD」に分類されることもあります。
CAEは“挙動の検証”、CADは“形状の設計”を担うツールで、それぞれ開発プロセスの異なる段階を支えます。一般的には、CAEで設計案の妥当性を確認したうえで、CADによって具体的な形状へ落とし込む流れとなります。これらを連携させることで、検討サイクルを効率的に回すことが可能です。
当サイトでは、主要なCAE製品を目的別に整理して紹介しています。導入事例とあわせて特徴をまとめているため、比較検討の参考として、ぜひご覧ください。
開発のどの場面で何を達成したいかに合わせて、CAEソフトを整理しました。設計時の工数削減、開発初期の方向付け、信頼性確保。フェーズごとのやりたい検証にフィットするソフト選びにお役立てください。
構造・流体・伝熱・電磁界解析をブラウザ上で完結。192コアが利用可能かつ、数百以上の並列計算により、高速で複数案の同時検証が可能。
非専任でも扱いやすいUIと、ブラウザ上で、⾮専任者でも即座に上流検証へ着手できる設計。設定や結果は、安全なワークスペース内で共有でき、解析専任者とのレビューもスムーズに連携。判断のスピードを損なわない運用を実現する。
AIが解析設定作業をサポートし、非専任者でも迷わずに解析フローを進められる。また、サロゲートモデルを構築することも可能であり、設計〜評価プロセスの効率化を実現する。
CAD/CAM/CAE/PCB/PDMなど、複数の開発ツールをひとつに統合。モデリングから製造準備までの流れが一貫され、データ変換やツール間の切り替えによる手戻りを防ぐ。
構造解析や熱解析、モーション解析などのCAE機能を標準搭載。モデリングしたデータをそのまま使って解析でき、設計段階で強度・熱・動作をすばやく検証できる。
ジェネレーティブデザインや図面自動生成などのAI支援機能を搭載。繰り返し作業を自動化し、形状提案や図面出力を短時間にし、スピーディーに回せる内製開発を支援。
ISO 9001認証に基づく品質管理体制のもと、原子力・航空・自動車などの厳格な規制環境にも対応。社内検証、法規認証、顧客提出に耐える解析精度と信頼性を担保。※1
構造・流体・熱・電磁場・音響など、複数の物理現象を連成解析できるマルチフィジックスCAE。非線形や疲労、衝突、安全試験相関など高精度が求められる現象を再現し、実験データに基づいた設計検証を支援。
Ansys Cloudにより、大規模・非線形解析をクラウド上で高速実行。オンプレミス環境との併用が可能で、計算リソースの柔軟な拡張が行える。
※1参照元:Ansys公式サイト(https://www.ansys.com/ja-jp/company-information/quality-assurance)