CAEソフト導入支援ガイド【CAExplorer】 

SimScale

目次を開く
目次

SimScaleは、Webブラウザ上で解析設定・計算実行・結果可視化までを行える完全クラウドCAEです。専用ハードウェアを用意する
必要がなく、どこからでもシミュレーションを実行可能。流体・構造・熱・電磁界解析を幅広くカバーし、さまざまな設計領域で利用できる点が特徴です。さらに、AIアシストによるセットアップ支援や結果予測にも対応しており、解析業務の効率化を後押しします。

SimScaleの画像
引用元HP:SimScale公式
https://simscale.kke.co.jp/

SimScaleの製品特徴

クラウドならではの計算リソースと操作性を組み合わせ、設計初期から詳細検討まで幅広い解析ニーズに対応するSimScale。流体・構造・熱・電磁界といった主要領域を単一環境で扱えるため、ツール間の切り替えや環境構築の負荷を抑えながら、多様な設計案を素早く評価できます。ここでは、SimScaleが提供する主要な特徴を整理して紹介します。

分散・並列実行で
解析を高速化

SimScaleは、管内流れや空力、熱伝達、混相流、回転機械など幅広い流体解析に対応しています。加えて、構造・熱・電磁界といった主要領域も単一環境で扱えるため、複数現象をまたぐ検討を一つのプラットフォームで完結できるのが特徴。並列計算に適した格子ボルツマン法ソルバーとクラウドGPUを組み合わせることで、高速な解析実行を実現し、業務全体のスループット向上につなげます。

わかりやすいUIと
環境構築不要の使いやすさ

クラウドを最大限に活用したクラウドネイティブソフトであるSimScale。高価な解析用PCや複雑なライセンス管理は不要、通常のPCから
ウェブブラウザで、セットアップから可視化まで行えます。また、クラウドの高性能マシンを活用できるだけでなく、同時に複数のシミュレーションを実行できるのも特徴。設計案や条件ごとの解析を並行して行えるなど、設計者に優しい運用環境となっています。

AIアシストによる解析業務
の自動化と短縮

クラウド上でセットアップから可視化までを完結できることも特徴のひとつ。高性能PCや複雑なライセンス管理が不要で、一般的なPCからブラウザだけで解析環境にアクセス可能。クラウド側の計算資源を柔軟に活用できるうえ、複数シミュレーションの同時実行にも対応しており、設計案や条件の比較検討を効率よく並行させることができます。設計者が解析を扱いやすい環境として機能し、運用負荷の低減にもつながるでしょう。

SimScaleのおもな機能

SimScaleは、流体・構造・熱・電磁界など主要な物理領域を単一のクラウド環境で扱える汎用CAEです。解析専任者だけでなく設計者も利用できる操作性を備えており、初期検討から詳細解析まで一貫したシミュレーションワークフローを構築できます。ここでは、>SimScaleが提供する代表的な機能領域を紹介します。

熱流体解析

SimScaleの熱流体解析は、管内流れや外部流れ(空力)、熱伝達、混相流、回転機械など多様な現象を対象としています。非圧縮性・圧縮性の双方に対応し、層流・乱流モデルを使い分けながら定常・非定常の解析を実行可能です。高速流れや複雑条件下でも安定した計算精度を確保でき、設計段階での熱・流動挙動の把握を効率的に進めることができます。

構造解析

静的応力、熱応力、振動など主要な領域を幅広くカバーしています。多様なCADフォーマットと互換性があり、手元のモデルをそのまま用いて解析へ移行できるのが特徴。静解析では線形・非線形の双方に対応し、複数部品を扱うアセンブリ解析も実行可能です。動解析では、変位やひずみといった時間依存の挙動を評価でき、設計段階での課題抽出をスムーズに行えます。

風荷重解析/風環境シミュレーション機能

都市スケールの風環境評価から建物の風荷重解析まで、幅広く対応しています。格子ボルツマン法ソルバーとクラウドGPUを組み合わせることで、高速かつ大規模な並列計算を実行できる点が特徴です。風環境解析に必要な設定やテンプレートがあらかじめ用意されており、シンプルな操作画面で効率よく風挙動の検討を進められます。

SimScaleの解析イメージ

流体解析

空気力学特性の解析
引用元:SimScale公式HP
https://simscale.kke.co.jp/

自動車ボディの空気力学特性

ポンプ内の流れ
引用元:SimScale公式HP
https://simscale.kke.co.jp/

ポンプ内の流れ

小型風車周りの流れ
引用元:SimScale公式HP
https://simscale.kke.co.jp/

小型風車周りの流れ

伝熱

強制対流によるバッテリーモジュールの冷却
引用元:SimScale公式HP
https://simscale.kke.co.jp/

強制対流によるバッテリーモジュールの冷却

建物内の温熱環境評価
引用元:SimScale公式HP
https://simscale.kke.co.jp/

建物内の温熱環境評価

対流・固体内伝導を考慮した熱交換器評価
引用元:SimScale公式HP
https://simscale.kke.co.jp/

対流・固体内伝導を考慮した熱交換器評価

電磁界

モーターの磁束
引用元:SimScale公式HP
https://simscale.kke.co.jp/

モーターの磁束

電磁クラッチ・ブレーキ
引用元:SimScale公式HP
https://simscale.kke.co.jp/

電磁クラッチ・ブレーキ

ソレノイドの磁場
引用元:SimScale公式HP
https://simscale.kke.co.jp/

ソレノイドの磁場

目的に合わせて選ぶ、
自社に合うCAEソフト

CAEソフト選定の鍵はスペックではなく、開発のどの場面で何を達成したいかです。上流での当たり付けか、詳細設計での精度確保か。フェーズごとの「やりたい検証」にフィットするCAEソフトを整理しました。

SimScaleの価格

料金形態 無料のCOMMUNITYプラン、有料のPROFESSIONALプランあり
費用 公式HPに記載がありませんでした。
オプション費用 公式HPに記載がありませんでした。

SimScaleのサポート

日本語サポートと
技術提案で導入を支援

SimScaleでは、販売代理店である構造計画研究所が日本語のチュートリアルや技術ドキュメントを提供しています。導入検討時には、デモや評価利用の案内に加えて、課題内容に応じたシミュレーション手法の提案も実施。ユーザーのレベルや目的に合わせた個別トレーニングにも対応し、スムーズな立ち上がりを支援します。

実際に解析を試せる
オンライン体験セミナー

SimScaleでは、無料のオンライン体験セミナーを定期的に開催。Communityプランを利用し、クラウド上でのシミュレーション操作をその場で体験できます。CAE初心者でも取り組みやすいように、講師が手順を順を追って解説し、操作方法や機能に関する質問にもリアルタイムで対応する構成です。

SimScaleのメーカー・販売会社

メーカー名 SimScale GmbH
販売会社 株式会社構造計画研究所
メーカー公式HPのURL https://simscale.kke.co.jp/
目的別
CAEソフトおすすめ3選

開発のどの場面で何を達成したいかに合わせて、CAEソフトを整理しました。設計時の工数削減、開発初期の方向付け、信頼性確保。フェーズごとのやりたい検証にフィットするソフト選びにお役立てください。

開発上流での高速な
複数案検証・当たり付け
シムスケール
SimScale
画像引用元:SimScale公式HP
(https://simscale.kke.co.jp/)
分散・並列実行で解析
を高速化

構造・流体・伝熱・電磁界解析をブラウザ上で完結。192コアが利用可能かつ、数百以上の並列計算により、高速で複数案の同時検証が可能。

上流での即時検証と連携
が可能なクラウド設計

非専任でも扱いやすいUIと、ブラウザ上で、⾮専任者でも即座に上流検証へ着手できる設計。設定や結果は、安全なワークスペース内で共有でき、解析専任者とのレビューもスムーズに連携。判断のスピードを損なわない運用を実現する。

AIとサロゲートモデル
構築による効率化

AIが解析設定作業をサポートし、非専任者でも迷わずに解析フローを進められる。また、サロゲートモデルを構築することも可能であり、設計〜評価プロセスの効率化を実現する。

CAD・CAM一体化による
手戻り抑制・内製効率化
オートデスク フュージョン
Autodesk Fusion
画像引用元:Autodesk Fusion 公式HP
(https://www.autodesk.com/jp/products/fusion-360/overview)
開発ツールの統合で
手戻りを防ぐ

CAD/CAM/CAE/PCB/PDMなど、複数の開発ツールをひとつに統合。モデリングから製造準備までの流れが一貫され、データ変換やツール間の切り替えによる手戻りを防ぐ。

設計段階で性能と信頼性
を検証

構造解析や熱解析、モーション解析などのCAE機能を標準搭載。モデリングしたデータをそのまま使って解析でき、設計段階で強度・熱・動作をすばやく検証できる。

設計業務を効率化するAI搭載

ジェネレーティブデザインや図面自動生成などのAI支援機能を搭載。繰り返し作業を自動化し、形状提案や図面出力を短時間にし、スピーディーに回せる内製開発を支援。

詳細設計〜最終判断のための
高精度再現・相関確保
アンシス
Ansys
画像引用元:Ansys公式HP
(https://www.ansys.com/ja-jp)
信頼性の高い解析精度と
品質保証体制に対応

ISO 9001認証に基づく品質管理体制のもと、原子力・航空・自動車などの厳格な規制環境にも対応。社内検証、法規認証、顧客提出に耐える解析精度と信頼性を担保。※1

高度なマルチフィジックス解析に対応

構造・流体・熱・電磁場・音響など、複数の物理現象を連成解析できるマルチフィジックスCAE。非線形や疲労、衝突、安全試験相関など高精度が求められる現象を再現し、実験データに基づいた設計検証を支援。

高負荷解析を支える
HPCとクラウド環境

Ansys Cloudにより、大規模・非線形解析をクラウド上で高速実行。オンプレミス環境との併用が可能で、計算リソースの柔軟な拡張が行える。

※1参照元:Ansys公式サイト(https://www.ansys.com/ja-jp/company-information/quality-assurance