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音響解析とは?対象分野や主な計算手法、モデリングの注意点を解説

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製品開発では、騒音によるエネルギー損失を抑え、音質を向上させることが、製品の品質やブランドイメージに関わる重要な課題です。設計段階でシミュレーションを行う音響解析は、騒音対策や音質改善に重要な役割を果たします。

本記事では、音響解析の基本的な手法や具体的な活用例、モデリングの注意点を解説しますので、ぜひご一読ください。

音響解析とは?その概要と重要性

機械から発生する予期しない騒音は、エネルギー損失につながるだけでなく、製品の品質に対するイメージを損ねる可能性があります。開発期間やコスト削減の要求が高まる中、試作前の設計段階でシミュレーションを行う重要性が増している状況です。コンピュータ上で音の発生や伝播を予測することで、騒音対策の検討に活用できます。

音響解析では、音圧レベルだけでなく、人が音をどのように感じるかという聴感特性への考慮が必要です。計算結果にA特性などの補正を加えることで、人の感じ方に近いデータへ補正できます。

音響解析の対象分野と具体的な活用例

シミュレーション技術は、自動車や航空宇宙、造船、オーディオ家電、建築・土木など幅広い産業で活用されています。

具体的な活用例として、自動車分野では車内に入り込むロードノイズを評価できます。家電分野では、マイクのポップノイズ低減に役立てられています。建築分野においては、道路沿いに設置する遮音壁の性能評価に利用されるなど用途は多岐にわたります。

製品を試作してから音響試験を行う従来の手法は、多くの費用と時間を要する点が課題でした。設計の初期段階で仮想モデルを用いて予測と対策を行うことで、実物試験の回数を減らせるため、開発期間の短縮とコスト削減につながるのです。

音響解析の主な手法とアプローチ

音響解析では、音を波として捉える波動的解析手法も用いられています。

波動的解析手法(FEM・BEM・FDM)

主な手法に有限要素法(FEM)、境界要素法(BEM)、差分法(FDM)が存在します。FEMは構造物と音の連成問題を解くのに適した手法です。BEMは対象物の表面のみをモデル化します。空間全体の要素分割が不要で作業の手間を省ける点が特徴といえます。

近年の解析に対するニーズと課題

従来のBEMでは、密マトリクスによる計算負荷から、小規模モデルや低周波数領域に適用範囲が限定される課題がありました。近年は、大規模や高周波の予測をシミュレーションしたいというニーズが高まっています。

解析手順とモデリング時の注意点

解析は主に、モデリングと計算実行という手順で進めます。境界条件の設定も重要なポイントです。例えば、吸収条件など、解析対象に応じた条件を適切に設定する必要があります。

注意すべき点はメッシュ(要素)サイズの決定です。要素サイズは解析したい上限周波数の波長から定まる仕組みで、音の波を正確に表現するには、1波長を少なくとも6分割する細かな要素サイズを設定する必要があります。対象周波数が高くなるほど波長は短くなるため、より細かなメッシュ分割と慎重なモデリング作業が求められます。

まとめ

音響解析は、製品の設計品質向上や開発コストの削減に活用できる重要な技術です。騒音抑制などの要求を満たすためにも、自社の開発分野や目的に適したシミュレーションソフトの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

目的別
CAEソフトおすすめ3選

開発のどの場面で何を達成したいかに合わせて、CAEソフトを整理しました。設計時の工数削減、開発初期の方向付け、信頼性確保。フェーズごとのやりたい検証にフィットするソフト選びにお役立てください。

開発上流での高速な
複数案検証・当たり付け
シムスケール
SimScale
画像引用元:SimScale公式HP
(https://simscale.kke.co.jp/)
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を高速化

構造・流体・伝熱・電磁界解析をブラウザ上で完結。192コアが利用可能かつ、数百以上の並列計算により、高速で複数案の同時検証が可能。

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手戻り抑制・内製効率化
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画像引用元:Autodesk Fusion 公式HP
(https://www.autodesk.com/jp/products/fusion-360/overview)
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詳細設計〜最終判断のための
高精度再現・相関確保
アンシス
Ansys
画像引用元:Ansys公式HP
(https://www.ansys.com/ja-jp)
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ISO 9001認証に基づく品質管理体制のもと、原子力・航空・自動車などの厳格な規制環境にも対応。社内検証、法規認証、顧客提出に耐える解析精度と信頼性を担保。※1

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構造・流体・熱・電磁場・音響など、複数の物理現象を連成解析できるマルチフィジックスCAE。非線形や疲労、衝突、安全試験相関など高精度が求められる現象を再現し、実験データに基づいた設計検証を支援。

高負荷解析を支える
HPCとクラウド環境

Ansys Cloudにより、大規模・非線形解析をクラウド上で高速実行。オンプレミス環境との併用が可能で、計算リソースの柔軟な拡張が行える。

※1参照元:Ansys公式サイト(https://www.ansys.com/ja-jp/company-information/quality-assurance