設計者全員分のライセンスが必要ですか?
共有型で同時利用数を基準にする契約なら、利用者の総数と必要な契約数は一致しない場合があります。一方、利用者を指定する方式もあります。契約方式と利用できる人の範囲を確認し、同時に使いたい人数や機能から必要数を判断してください。
CAE LICENSE GUIDE
CAEを使いたいのに、ほかの担当者の作業が終わるまで待たなければならない。解析を追加したくても、ライセンスを取得できず実行できない。こうした状況では、まず何の利用枠が足りないのかを確認しましょう。起動できない原因が、サーバーとの接続にある場合もあります。
実際に利用枠が不足しているなら、利用時間の調整で対応できるのか、追加契約が必要なのかを判断します。設計者の人数だけで必要数を決めず、同時に使う人数と、同時に実行したい解析の数を分けて考えることが出発点です。
「ライセンスを取得できない」という表示だけで、契約数が足りないとは判断できません。ライセンスサーバーとの通信や接続先の設定、管理サービスの稼働状況に問題がある場合も、取得に失敗します。
エラーメッセージを残し、管理担当者と次の点を照合してください。
ライセンスを取得できているのに計算が始まらない場合は、計算機の空きやジョブの待機理由も確認しましょう。ソフトを使う権利と、実際に計算するための資源を分けて調べると、追加すべきものを絞れます。
共有型のライセンスには、同時に使う人数を基準に契約する方式があります。インストールできる台数と、同時に使える人数は同じとは限りません。また、解析に必要なライセンスの数え方が、使用コア数や同時実行する解析数によって変わる製品もあります。
| 進めたい作業 | 確認する条件 | 相談時に伝える内容 |
|---|---|---|
| 複数人で同時に使いたい | 同時利用者数、対象の製品・機能 | 誰が、いつ、どの機能を使いたいか |
| 複数の解析を同時に実行したい | ソルバーの同時実行数、各ジョブの利用条件 | 並行して計算したいケース数と解析種別 |
| 1件の解析に多くのコアを使いたい | 使用可能なコア数、並列計算のライセンス条件 | 1ジョブに割り当てたい計算資源 |
たとえば、一人で複数案を計算したい場合、確認したいのは利用者数の枠だけではありません。1件を複数コアで解くことと、複数件を同時に解くことも分け、予定している実行方法を販売元へ伝えましょう。
共有ライセンスでは、作業を終えたアプリを所定の方法で終了し、ライセンスが返却されたか確認しましょう。画面を開いたままになっている端末があれば、利用者に作業状況を確かめます。
画面操作が止まっていても、計算は続いているかもしれません。実行中の解析を確認してから終了を判断し、終了後も使用中の表示が残る場合は、管理担当者に確認を依頼してください。
利用が重なる時間帯を把握し、長時間の解析を投入する予定と、急ぎの検証の期限を共有します。時刻を変更できる計算は空き時間へ回し、優先する案件の決め方もそろえておくと、担当者同士で調整しやすくなります。
ただし、必要な検証を期限までに終えられない状態が続くなら、調整できる範囲を超えています。残業や検証案の削減で埋め合わせる前に、利用枠の追加を検討しましょう。
日常的に待ち時間が発生する場合と、特定の案件で一時的に足りない場合では、必要な契約の考え方が変わります。一時的な需要を補うため、使用量に応じて消費する従量型のライセンスを用意したCAEもあります。
| 利用状況 | 検討する対策 | 契約前に確認すること |
|---|---|---|
| 普段から同時利用の上限に達する | 不足している製品・機能の利用枠を追加 | 必要な人数・解析数を満たす契約内容と継続費用 |
| 繁忙期や特定案件だけ足りない | 従量利用など、一時的な需要を補う方式 | 対象機能、課金単位、想定使用量での費用 |
| 実行時刻を変えれば現在の枠で対応できる | 予約やジョブ投入時刻の調整 | 調整後も各案件の期限を守れるか |
クラウドで計算機を確保する場合も、ソフトウェアの使用権を別に確認してください。計算資源を増やす計画と、必要な解析を実行できるライセンスの計画を合わせて見積もる必要があります。
管理画面で最大使用数を確認するときは、その上限のために開始できなかった作業も記録しましょう。使用中の数だけでは、「あと何人、何件が同時に使いたかったのか」までは分かりません。
通常期と繁忙期の両方で確認し、待ち時間をどこまで許容できるか決めておきます。常に待ち時間をなくす契約にするのか、急ぎの案件を処理できる枠を確保するのかで、見積もりの条件も変わります。
販売元には、登録されている利用者の総数だけでなく、同時に進めたい作業と不足する期間を伝えましょう。追加契約の候補を、同じ利用条件で比較できます。
共有型で同時利用数を基準にする契約なら、利用者の総数と必要な契約数は一致しない場合があります。一方、利用者を指定する方式もあります。契約方式と利用できる人の範囲を確認し、同時に使いたい人数や機能から必要数を判断してください。
同時利用の上限に達している場合は、計算機の台数を増やすだけでは利用枠は増えません。ライセンス待ちと、計算資源が空くまでの待ち時間を分けて確認しましょう。
まず、不足する期間と使用量を整理し、対象のCAEで従量利用などの方式を選べるか確認してください。通常の契約を増やす場合の費用と、想定使用量に応じた費用を比べ、必要な機能を使えるかも含めて判断しましょう。
ライセンスを見直すときは、今のソフトの契約数に加え、必要な検証をどう進めたいかも整理しておきましょう。CAEの中には、条件を変えた複数のケースを別々のジョブとして同時に計算し、設計案の比較を進められるものもあります。
確認したいのは、複数の条件をまとめて設定できることと、複数の条件を同時に計算できることの違いです。必要な同時実行数、各ジョブの使用コア数、メモリ、ライセンス条件を確認し、普段扱うモデルで全案の結果がそろうまでの時間を比べましょう。
複数人で操作する権利と、一人が複数案を同時に計算する権利も分けて確認します。検証したい案を順番に待たせているなら、こうした実行方式まで含めてCAEを比較する余地があります。
CAEのライセンスが足りないときは、不足している機能と同時利用の条件を確かめ、利用の調整で対応できる範囲と追加契約が必要な範囲を整理しましょう。複数案の比較が滞っているなら、複数の検証を同時に進められるCAEも選択肢に入れ、ライセンス条件と計算環境を合わせて検討してください。
目的に合わせて選ぶ、
自社に合うCAEソフト
CAEソフト選定の鍵はスペックではなく、開発のどの場面で何を達成したいかです。上流での当たり付けか、詳細設計での精度確保か。フェーズごとの「やりたい検証」にフィットするCAEソフトを整理しました。
開発のどの場面で何を達成したいかに合わせて、CAEソフトを整理しました。設計時の工数削減、開発初期の方向付け、信頼性確保。フェーズごとのやりたい検証にフィットするソフト選びにお役立てください。
構造・流体・伝熱・電磁界解析をブラウザ上で完結。192コアが利用可能かつ、数百以上の並列計算により、高速で複数案の同時検証が可能。
非専任でも扱いやすいUIと、ブラウザ上で、⾮専任者でも即座に上流検証へ着手できる設計。設定や結果は、安全なワークスペース内で共有でき、解析専任者とのレビューもスムーズに連携。判断のスピードを損なわない運用を実現する。
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ジェネレーティブデザインや図面自動生成などのAI支援機能を搭載。繰り返し作業を自動化し、形状提案や図面出力を短時間にし、スピーディーに回せる内製開発を支援。
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※1参照元:Ansys公式サイト(https://www.ansys.com/ja-jp/company-information/quality-assurance)